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金をあげると成仏ができるよ

 

叔父は一見温厚で、また高学歴であるために、父とは対照的な存在であると思っていたのだが、やはり血を分けた兄弟、本質はすごく似ていた。

ただその上に被せているものが違うだけだ。

 

父の地元の風習で、長男は家の墓を継ぎ、次男は自分の墓を建てる、というものがあるらしい。私は父が死んでからこれを聞かされた。

10年前母が亡くなったとき、母は遺言として母方の墓に入れて欲しいという言葉を残した。母は現在母方の墓に入っている。

父も自分の墓は立てず、祖父母の眠る墓に入るつもりだと生前語っていた(らしい)。

の、だが。

叔父はどうやら私が成人なり就職なりをしてから私に墓を建てさせ、そこに母の骨と父の骨を入れさせたいらしく、父の遺骨を入れてくれといっても無理だの一点張りで、現在父は寺に預けられている。

私は結婚したら旦那の墓に入るのだろうし、結婚しなかったとしても母方の墓に入るつもりなので、もし仮に墓を建てたとしても父しか墓に入らないことになる。母は遺言なので動かせないし。

兄妹なのだから、入れてはくれないものかと思って何度か交渉してみたのだが、無理だった。

叔父の主張として、『まず、世間の常識として「子の面倒は親が見る、親の面倒は子が見る」というのがあります』――(叔父のメールから抜粋)らしい。

叔父が墓に入れてくれたらすべて丸く収まるのだが、まあこれは仕方ないだろう。父と同じく、結論から先にあるタイプで、理由は後付けに過ぎないようだ。こういう人間にはなにを言っても無駄である。

 

で、次に。

私は叔父と司法書士が二十歳まで成年後見人としてもろもろの面倒を見てくれるのだが、どうやら20歳を過ぎると一切の面倒を見てくれなくなるらしい。

先日、盆に叔父から「一回忌までは私がするが、三回忌からは自分でやるように」と告げられた。むろん私に法事を仕切った経験はないし、そもそも親戚等の名前も知らないので、ちょっと難しいですと告げると、周りの大人に手伝ってもらえばいい、と言われた。叔父が例に挙げたのは叔母であった。

叔母は母の妹であり、父とはなんの関係もないし、そもそも親戚だって叔母のことは知らないだろう。

「いや、叔母は関係なくないですか?」と言うと「兄妹だろう」との返事。たしかに義兄弟ではあるが、なんというか、この男、いろいろとずれている。

結局叔母には迷惑はかけたくないので私一人でなんとかするつもりだが、一体どうしたものだろう。「19歳から始める喪主」みたいな本でも売ってないだろうか。

 

身もふたもない話をしてしまえば、まず私は法事というシステムが意味不明なのである。

葬式まではぎりぎり分かるのだが、どうして死んだ人間に生きてる人間がお金を払って、会いたくもない親戚とあってストレスを感じなければならないのだろう。坊主の金もうけのためとしか思えなくなってきた。

詳しくは知らないが、仏壇を開け閉めするときに坊主を呼ばなければいけないとかの決まり事もあるらしい。あと位牌を大切にしないと罰があたるとか。

めちゃくちゃ馬鹿らしくないかそれ?!とびっくりしてしまう。

死んだ人間は無でしかないのに、やれ供養だ成仏だ、坊主の金もうけのいい口実になっている。

そもそもそういう仏教のめんどくせえあれこれが無ければ今私は頭を悩ましてはいないのだ。死んだ人間は死んだ時点でハイ終わり、でいいだろう、念仏とかなんの意味があるんだ?遺族が死んだ人間について語り合う場は遺族だけで定期的に開催すればいい。(開催したければ)

めんどくせえ よほど金に飢えてる坊主