読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

迂回破壊先送り

 

春休みがもうすぐ終わろうとしている。ついに今年私は20歳(!)になり、後見人制度も切れてすべての財産管理を一人でしなければならなくなる。徐々に、かつ着実に、「大人」としての振る舞いを求められていると感じる。

「大人」であるということは同時に「自由」と「責任」を手にすることなのではないか、と私はなんとなく思っていて、とにかくこの19歳の年は「自由」のみを享受した一年だった。

福岡から上京し、血縁からも離れ、まっさらな状態で東京に降り立ったのだ。

福岡はそんなに田舎ではない、というか都会だと私は思っているが、同年代の人間が集う場所というのは大体一緒(天神、博多駅周辺etc…)であり、常に少し気を張っておかなければならない節があった。

小学生の時の私、中学生の時の私、高校生の時の私、そして今の私、どれも同じ私であるが、その過去を知っている人間と会うのはやはりあんまり良い気はしない。

たとえば小学生の私はスカートなんか嫌いで、いつもGAPのTシャツとジーンズにスニーカーといういで立ちでよく男の子に間違われたし、それでいいと思っていた。

中学生の時の私は初めて男子のミソジニーに触れたことですっかり男に恐怖感や嫌悪感を持つようになり、それにおびえるが故にスカートなどを履こうとは思わなかった。まあ中三くらいからは着だすんだけど。また、意地が悪かった。

高校生の時の私はとにかく意地が悪かった。そして中学生くらいまでほんのりあった自意識だとか異性へのあれこれなぞはすべて捨てきってしまって、荒療治ではあったけれど解放された状態だった。

大学生の私は、というと、ようやく化粧品や体形だとかファッションだとかに興味が出てきた。小学校高学年か中学生くらいの自意識レベルだと思う。最近ファッション誌を買い始めましたよ、みたいな。

私はなんとなく自分が女の子らしくするというのが気恥ずかしいと思っていたし同時に許されないと思っていた。私みたいな劣っている人間はそういった振る舞いはすべきではない、と。また、そうやって「女の子らしく」あり男とよろしくやっている女子たちを軽蔑もしていた。

しかしよく考えると、「女の子らしく」なんて概念は嘘であり、ようは好きなようにすればいいのだ。化粧したいならすればいいし、したくないならしなければいい。でも化粧をしたり服装をきちんとしたりすれば見た目がある程度向上するのは事実で、それで少しだけ生きやすくなるという部分も事実だと思う。

どう生きやすくなるかというと劣っているということで攻撃・軽蔑されなくなることだ。つまり鎧なのである。しかしこの鎧をつけなければならないという話でもない。また、何かから己を守るため、ではなく単純にそれが好きでやっているという人間もいる。好きなようにやっていいのだ。2017年だもの。

まあたしかに多少「常識」から外れるファッションの嗜好はそれを突き通せば逆に生きづらくなるかもしれない。常に他者は私を否定してくる。ほんとうに面倒くさい。

そういう人たちは逆に普通の容姿でいることが「鎧」となるわけだ。

でもその鎧は、常に装着していなければならないものでもないと思う。

もちろん社会というのは非常にドライで酷な場所であるが、本音を出しても何か自分に跳ね返ってくることがない、摩耗することがない場所だって少しではあるけれど自力で作り出せることが出来ると思う。

大学に入って、一切のストレスから解放された今、ようやく周りが見えるようになってきたけれど、私にもそういう友人がいてくれていることが分かった。

彼女たちは立派だ。彼女たちからしたら当たり前なのだろうけれど、他人(主に私)のことまでしてやる余裕があり、なんというか、あらゆることを私のように先送りにしたり面倒くさがったりしない。無理して“そう”なのではなく、最初からそれが出来るのだと思う。

友人と厳島神社観光で宮島に一泊二日で旅行したとき、その人間性の違いが道中で如実に現れて少し凹んでしまった。なんと私は駄目で未完成な人間なのだろう。きっと彼女は昔からそうだったのだろうが、高校時代の私は常に怒っていて周囲を見る余裕なんか持ち合わせていなかったために分からなかった。だが今は分かる。とりあえず今はそれも成長として捉えることにしよう…。

この面倒くさがりでがさつで先送りにしがちな私の人間性は現在の生活や部屋によく表れている。しなければならないことを紙にメモするだけで満足し、娯楽に走り、しなければならないことが山積みされて部屋も足の踏み場がなくなり、自分で自分の首を絞めているような状態だ。今まさにそれである。

本当はブログなんて書いてる暇はないのだった。ようやく半年という長い期間を経てワコムにペンタブを送ることができたので、このブログを書き終わったら部屋の掃除、片付けをし、そしてご褒美に今日届いたシンゴジラBlu-rayを見るのだ。掃除を後回しにして先にBlu-rayを見るなんてことは絶対にしないのだ。絶対に。